名栗から正丸峠までは行けたので、さらに距離を延ばして刈場坂峠まで行ってみることにしました。
成木川沿いの道が好きでいつも名栗に行くときに使うのですが、少しでも体力を温存しておこうと思い、名栗川沿いに進みます。
関東地方も梅雨明けして、暑くなりそうな日です。
雲量は5くらいでしょうか。頭上を雲が流れていて、日が出ると暑く、曇ると少し涼しい。
できるだけ体力を使わないように淡々と山伏峠まで登ります。
この峠を登るのもこれで三回目。少しは楽に登れるようになった気がします。
昼前で、峠の気温は24度。日差しを浴びるとかなり暑く感じるので、思ったより気温が低いのをちょっと意外に感じます。
これから午後にかけて、気温はさらに上昇するでしょう。
その先の正丸峠で少し休憩。
体力温存は、まあまあ上手くいっているようです。
国道299号側に下りていきますが、ここから先は初めての道。
正丸峠の道はどちら側も路面が悪いので慎重に行きます。
道なりに下って行ったら299号に出ました。
右手に正丸トンネルがあるので、ちょっと混乱しました。
地図をちゃんと確認したら、峠道はトンネルの上を越えて299号の向こう側までいって、180度向きを変えるように国道に接続しているのでした。
少し引き返したら、林道刈場坂線の始点がありました。ここから高麗川を遡るように登っていきます。
刈場坂線の斜度はそれほどきつくはなく、最大斜度は山伏峠未満ではないでしょうか。
梅ノ木峠のどんどん筋肉に乳酸が溜まっていく感じと比べると、どちらかというと与し易く、我慢してジワジワ登っていけば何とかなる感じ。
そうは言っても標高は800mくらいある上、山伏峠・正丸峠の疲労もそれなりにあるのでしんどいことはしんどい。
刈場坂峠に到着。開けていてちょっと気分のいいところです。
少し休んでから、グリーンラインを南下します。
ぶな峠。木偏に義でぶなと読むようです。
奥武蔵グリーンラインには、峠としての機能を失って地名としてだけ残っている峠が多いですね。
近くに石田波郷の句碑がありました。
「万緑を顧るべし山毛欅峠」とあります。当時は峠を越える人も多かったのでしょうか?
山毛欅もぶな。山毛欅は漢語で、よく使われる橅は国字です。
波郷のことはよく知りませんが、「バスを待ち大路の春をうたがはず」の句は教科書に載っていた気がします。
「雁や残るものみな美しき」は戦時中、波郷が出征するときの句。
飯盛峠。
グリーンラインは景観が単調なのが短所とされますが、ずっと日陰が続くので有り難い。気温も低めで快適です。
林道猿岩線を使って越生に下ります。
路面の状態は先日の梅本線よりいいですが、なかなかの急勾配で下りるのもくたびれます。
そのうち登ってみようと思って下見のつもりもあったのですが、ちょっと登る自信がなくなってきます。
途中にある「日照水」の水場。奥の方からホースで水を引いています。
ここで水を飲んでちょっと一息。
黒山三滝を見てから関八州見晴台まで歩いたときにここを通ったのを思い出します。そのときは、車で水を汲みに来た人がいました。
2015年3月12日 日和田山・ユガテ・顔振峠・黒山三滝・関八州見晴台越生の町まで下りると、ムッとする熱気に包まれるような感じ。
ここまで行動食だけで来たので、ちょっと遅い昼食をとりました。
その後、暑い午後の時間を自走で帰りました。
グリーンラインで鎌北湖まで行った方が涼しくてよかったかもしれませんね。